フランス絵画の贈り物 とっておいた名画 泉屋博古館分館

以前から行きたかった泉屋博古館分館を訪れることができた。六本木の泉ガーデンのすぐ裏という立地なので、サントリーホールのコンサートの前に行くには最適。但し、ここは入館 16時30分までなので、通常の 19時からのコンサートでは間に合わない。土曜の 18時からのコンサートさまさまだ。
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ただ、ここで見たかったのは、東洋の古美術。ここは住友家のコレクションを展示する場なので、大阪の東洋陶磁美術館のイメージや、これまで広告で見ていたこの美術館の展示品から、てっきり東洋美術しかないのかと思っていた。ところが今回の展示は・・・。

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フランス絵画である。うーむ。一体どんな内容なのだろう。

展示品の数は限られているものの、実際に住友家が蒐集した作品ばかりを飾っている点、極めてユニークだ。そして、ここでも学ぶことが。洋画家の鹿子木孟郎が、15代住友吉左衛門 (春翠) から援助を受け、パリで絵画修業を続けるかたわら、現地で絵画を購入して日本に送っていたとのこと。いや、それどころか、住友春翠自身が、画商 林忠正を介して、モネの絵を買い付けているのだ。左にある、「モンソー公園」がそれである。1879年に描かれたものが、1897年に購入され、1900年には日本に渡ってきていたという。日本に初めてもたらされたモネであるとのこと。

その他、新古典主義からアカデミー出展作から、ファンタン・ラトゥール、モンティセリからルオーやピカソ、果てはビュッフェに至るまで、なかなかに充実のコレクションである。また、須磨にあった住友家の別荘に飾られていた絵 (多くは焼失) の紹介もあり、昔の財界人のスケールの大きさを改めて実感した。企業のコレクションというテーマで一貫された展覧会は、集められた絵画の間に何かのご縁があるようにすら思え、何やら快哉を叫びたい心持ちになったものだ。


by yokohama7474 | 2015-06-07 23:30 | 美術・旅行 | Comments(0)
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