Hiroshi Hara Wallpapers 建築家・原 広司による、2500年の空間的思考をたどる写経 梅田スカイビル

東京と比較して大阪は、意表を突く建築が多いと思う。なんちゅうかその、エライこっちゃーという感じの、トラブルを楽しむ難波気質がそこここに充溢している。実は私自身、生まれは大阪。この感覚は分からなくはない。ただ、その大阪でも、この建築には度肝を抜かれた。
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梅田スカイビル。ふたつの高層ビル (= タワー) を結ぶ中間に、何やら基地のようなエリアが。これは一体何事か。建築家 原 広司の設計により 1993年に完成したビルだ。地上 173m だから、高さでは東京スカイツリーには及びもつかないけれど、その姿のユニークなことは類を見ない。事実、英国を代表する新聞 The Times が 2008年に、世界を代表する建築 20選 (ほかにはパルテノン神殿やタージマハール、ローマのコロッセオなど!!) のひとつに選んだとのこと。設計者の原 広司は、もちろん日本を代表する建築家だが、一般によく知られているほかの代表作は、JR 京都駅だろう。今回、彼自身の代表作である梅田スカイビルで、建築家自身が書き写した古今の書物の一部が展示されている。
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うーむ、表示がほとんど英語なのは、何か意味があるのだろうか。そういえばこのビル、最近外人観光客がうなぎ上りだそうだ。
http://matome.naver.jp/odai/2138435364131654801

この展覧会では、建築家自身「写経」と称した、手書きの原稿が展示されている。古くはホメロス、ウパニシャッドから、アリストテレス、法華経、鴨長明から道元、はたまたダンテやデカルトを経て、最後は大江 健三郎 (この建築家の近しい友人らしい) に至る。面白いとは思ったが、私個人にとっては、他人の写経を見るよりも、自分で書物を読みたいと思い、早々にその場を離れて、このビルの売り物である空中庭園へ。上記の通りこのビルは、東西二つのタワーの真ん中を、空中でつなげている部分があるのだ。下から見るとこんな感じ。私にとっては今回が二度目の訪問。
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うおー、あの上までどうやって昇るのか。エレベーターで一挙に 35階へ。シースルーのエレベーターなので、高所恐怖症にとっては、なかなかにハードルが高い。35階から屋上の空中庭園につながる 40階までは、上の写真でも見える、空中を渡るエスカレーターに乗るのだ。おー、こわ。
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あー、もうチビリそう。ただ、頂上までたどり着くと、ちゃんと防護柵もあり、それほど危険な感じはない。通ってきた、また帰りには通るエスカレーターも、余裕で見下ろすことになる。
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大阪中を見渡しても、ニューヨークでエンパイア・ステイト・ビルから見るような絶景はない。ただ、アベノハルカスをはじめとする大阪のユニークな建築群を、その中でもとりわけユニークな場所から見る快感は、なかなかのものだ。もしまだこの景色をご覧になっていない方がおられたら、是非一度行かれることをお奨めする。おもろいでー。

by yokohama7474 | 2015-07-26 00:41 | 美術・旅行 | Comments(0)