2015年 11月 22日
ヴィジット (M・ナイト・シャマラン監督 / 原題 : The Visit)
ところでこのインド人監督、最近の映画は正直、あまりぱっとしない気がする。「エア・ベンダー」など、明らかに連作の一作目であったが、その後続編はできないでいる。まあそれは道理なような気もする。なぜなら、世界を驚愕させた「シックス・センス」のどんでん返しは、もはや超えようのない高みに達していたのだから。それでも、公開される度にこの監督の作品を見たいと思うのも、また道理だと思う。いつかまた、という期待感。
この映画の特色は、登場人物の少なさにあろう。主な役柄で言うと、主人公の姉弟、姉ベッカと弟タイラー、そして彼らの母と、祖父と祖母。以上である。全編、姉弟のいずれかが撮った映像という設定で構成されるこの映画、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のような臨場感がある。ただ正直なところ、こんな恐怖のもとに置かれてこんな映像は撮れないだろうというシーンも散見される。とはいえこの映画、かなり怖いと言ってよい。だが、監督自身語るように、この作品は「僕の作品の中では一番恐ろしい! しかも終始笑ってしまうんだ!」という内容である。後半はひぃひぃ言いまくる姉弟。こんな感じで、確かにちょっと怖い。
このインド人、才能は相当にある方だと思うので、これからもその作品を見続けるものと思う。でも、名前の最初の文字、M ってなんやねん。いつの日にか明らかになるのであろうか。