2016年 11月 26日
ガール・オン・ザ・トレイン (テイト・テイラー監督 / 原題 : The Girl on the Train)

以前も書いたが、この映画の主演であるエミリー・ブラントは私のお気に入りの女優である。彼女が主演して、しかも上に掲げたポスターに書いてある通り、たまたま電車の車窓から見た光景が殺人事件に発展して行くという設定が、ヒッチコックばりの巻き込まれ型スリラーになっているのではないかと考えたので、この映画に興味を持ったわけである。後で知ったことには、この映画の原作はポーラ・ホーキンズという英国の女流作家による小説で、既に40ヶ国語以上に翻訳されて世界的なベストセラーになっている由。原作はロンドン郊外を舞台にしているが、ここではニューヨーク郊外に変更されている。ただ、英国出身のブラントはここで、"can't"を「カーント」という英国式アクセントで発音するなど、異国からやってきてニューヨーク近郊に住んでいるという設定が分かるようになっている。舞台は、グランド・セントラル駅から北へ向かうメトロノース鉄道のHudson Line沿線(この線が通るウェストチェスター郡には日本人駐在員も多く暮らしている)。まさにハドソン川のすぐ横を鉄道が走っていて、雄大な風景である。これはイメージ。





まあ、ひとつ印象に残るシーンがあるとすると、クライマックスで男が殺されるところだろう。なるほど、人を殺すのにこういう手があったかと思うことにはなると思う(笑)。今後はワインを飲むときに思い出してしまうかもしれない血しぶきだ。


