そして、どうやらアンコールがありそうだったので期待して見ていると、打楽器奏者がゾロゾロ入ってきて、始まったのは、あの有名なカバレフスキーの「道化師」から「ギャロップ」だ。誰でも聴いたことのある賑やかな曲で、コンサートの締めくくりを大いに盛り上げた。改めてこの秋山という指揮者の活動の多様性を思う。やはり、東京の文化を実感するには、来日オケを聴いているばかりではなく、このようなおらが街のオケの意欲的な試みを体験する必要があるだろう。会場では、今回の曲目とは全く異なる曲、ベートーヴェンの第九の新譜 CD を売っていたので購入した。昨年の年末のライヴ録音である (私もその演奏を生で聴いた)。このコンビの第九の録音は以前もあったと思うが、また新たに期すところがあるのだろう。今後もこのコンビは極力聴いて行くことにしたい。