ともあれこのセグルビョルンソンという作曲家の「氷河のノクターン」という曲、演奏時間 5分ほどの短い曲だが、とりとめなくアイスランドの情緒を表現しているように思われて、なかなか興味深い。実はこの曲、ほかならぬアシュケナージの依頼で書かれており、彼に献呈されているという。弦楽合奏中心で、木管はピッコロとクラリネット 3本、金管はホルンのみである。予想に違わぬ丁寧な演奏で、アシュケナージの面目躍如といったところか。このアシュケナージとアイルランド響のコンビでは、このセグルビョルンソンの作品集の CD もある。北欧らしいヒーリング効果が期待できるのではないだろうか。